カード決済代行会社としてのペイパル

利用料と手数料

ペイパルを利用する際に気になる利用料と手数料ですが、基本的には、ペイパルのサービス利用料は無料で、料金がかかるのは、決済を行った場合や送金を行った場合など、資金の移動があった場合に手数料が発生します。

ただ、販売の際に利用する決済サービスによっては、月額料金がかかるものがあるので、決済サービスを導入する前に確認しておきましょう。

それでは、もう少し詳しく各手数料などについて確認してましょう。

ペイパル利用料
  1. アカウント取得 無料
  2. 初期費用 無料
  3. 月額利用料 無料(ただし、利用する決済サービスによっては月額利用料がかかるものがあります。)
手数料
  1. 決済手数料

    決済手数料には、標準レートとマーチャントレートがあります。

    標準レートは、売り手の方がPayPalを通じて支払いを受け取る時の基本的な取引手数料です。

    決済手数料 取引金額の3.6%+40円

    マーチャントレートは、売り手の方がPayPalを通じて支払いを受け取る時の手数料ではありますが、前月の取引高によって料率が変化します。

    マーチャントレートを適用させるには、ペイパルへの申請が必要です。

  2. 決済手数料(少額決済)

    決済単価が低い場合は、料率が異なる少額決済(マイクロペイメント)というサービスもあります。

    通常の決済手数料は、取引金額の3.6%+40円ですが、少額決済(マイクロペイメント)では、手数料が、取引金額の5%+7円になりますので、2,357円以下のお支払いを受け取るときは、少額決済(マイクロペイメント)のほうがお得になります。

    少額決済(マイクロペイメント)を利用するには、ペイパルへの申請が必要で、申請を行ったアカウントでの取引に対して有効になりますので、申請を行ったアカウントでの取引は全て少額決済の料率が適用になります。

    そのため、通常決済と少額決済を使い分けたいような場合は、通常決済を適用するアカウント、少額決済を適用するアカウント、というように、2つのアカウントを作成する必要があります。

    ただ、ビジネスアカウントを利用している場合は、申告を行うと、取引額によって自動的に少額決済と通常決済を切り替えて適用できるようにすることも出来ます。

  3. Paypal Hereの決済手数料

    取引金額の5%

  4. 指定銀行への引き出し手数料

    PayPalアカウントから指定銀行口座にお金を引き出す際、引き出し金額が50,000円未満の場合は250円の手数料がかかります。

    50,000円以上を引き出す場合は、手数料はかかりません。

  5. 返金手数料

    返金は、購入者が購入の際、クレジットカードを利用した場合は、ご利用のクレジットカードに返金されます。

    もし、クレジットカード以外から支払いを行った場合は、購入者のアカウントの残高に対して行われます。

    全額返金の場合、マイアカウントから返金手続きを行った場合、決済時の手数料も全額、返金されます。

    例えば、10,000円のお買い物をした場合、決済手数料が、360円+40円ですので、販売者へは、9,600円が入金されます。

    この取引に対して全額返金を行った場合、ペイパルが取得した決済手数料+販売者が受け取った料金が返金されますので、販売者の負担はありません。

    一部返金の場合、マイアカウントから返金手続きを行った場合、返金額に該当する料率分と販売者が受け取った料金から該当する金額が返金されます。

    例えば、10,000円のお買い物をした場合、決済手数料が、360円+40円ですので、販売者へは、9,600円が入金されます。

    この取引に対して、5,000円の返金をした場合、ペイパルが取得した決済手数料の料率分と販売者が受け取った料金から該当する金額が返金され、結果的に、5,000円の決済を行ったことになりますので、決済手数料は、180円+40円になり、販売者のアカウントの取引残高は、4,780円になります。